破天荒ボクサーの新着情報です
東京ドキュメンタリー映画祭2018 準グランプリ受賞

破天荒ボクサー




大阪帝拳に所属していた山口賢一は、将来を嘱望されるボクサーであった。デビューから11連勝を果たし、次は日本タイトルマッチかと期待が高まる中、明確な理由のないまま、いたずらに時が流れ、ついに試合が組まれる事は無かった。業を煮やした山口は、JBC(日本ボクシングコミッション)に引退届けを提出。単身闘いの舞台を海外に移した。そして、WBO(世界ボクシング機構 当時JBC非公認)に挑戦。ついにアジア太平洋スーパーバンタム級暫定王者となる。続くメキシコで、日本人初のWBO世界タイトルマッチに挑戦。しかし、世界フェザー級王者オルランド・サリドに、惜しくも11RでKO負けを喫する。2013年、同じくJBCに引退届けを提出した盟友・高山勝成をサポート。高山は、メキシコでIBF(国際ボクシング連盟 当時JBC非公認)世界ミニマム級王者挑戦し、見事王座に輝く。山口たちの挑戦後、JBCはWBOとIBFの2団体を承認するが、その事により、山口は次のリングを求めざるを得なくなる。海外での経験を積むことで、日本ボクシング界の現状に対して疑問を抱くようになった山口は、いつか“自分の経験と考えを日本に持ち帰りたい”という思いを強くしていく。そんな折、OPBF(東洋太平洋ボクシング連盟)タイトルマッチのオファーが舞い込んで来た。この機会に、日本へと活動の場を移そうと考えた山口に突きつけられた条件は、「JBC復帰」だった。山口は日本ボクシング界の変革と、自身の世界タイトルマッチ再挑戦のため、かつて袂を別った大阪帝拳とJBCへ話し合いに向かうのだが――。監督は、『南京 引き裂かれた記憶』(2009)、 『イナかのせんきょ』(2015)の武田倫和。同調圧力が強まる現代。ひとり声を上げ、独自のネットワークを作るために奮闘する山口の姿は、挑戦をおそれない事の大切さ、そして未来への可能性を感じさせるに違いない。

 

2019年7月6日(土)より2週間限定公開

新宿  K's cinema

戻る